東京創元社 (1972/01)
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既読のような記憶もありつつも読んでみたら記憶になかったので未読という扱いで読んだ。映画脚本として書かれ、後に小説向けにリライトしたのが本書。そんな経緯があるので国名シリーズとかライツヴィル物などとは異なる印象。2編入っているが共にノリが軽いというか読み進め易い仕上がり。ニッキーのキャラがそれを象徴しているかのように、やけに明るい。軽快。アクション性というかドタバタ性というか、動きがある感じ。印象違うなぁと思うもこういうクイーンもありかな。
ここで出てくるニッキー・ポーターは他のニッキー・ポーターと異なるらしい。髪の色がとび色で、他の作品で秘書となる経緯が異なるとのこと。ニッキー・ポーターに関しては本書にも収められている「ペントハウスの謎」が収録されている『大富豪殺人事件』(ハヤカワ文庫)の解説(?)に突っ込んで記されているので興味ある人は読んでみるのも一興。活発な女性として描かれており、エラリーとの掛け合いも楽しいので今でいうところの「萌え」な要素を含んでいる感じがした。卒論でEQのことも書いたのだけど、ニッキー・ポーターが出てくる作品には触れなかったので(全部読めなかったのでだけどね)、ニッキー出てくる作品はあまり読んでなかったのでこれからまとめて読んでみたくもあり。文庫落ちしたころにまっさきに買った『犯罪カレンダー(上・下)』も読んでいないうちに小口が変色しちまったし。
と肝心のお話の感想を書いてなかったので少々記しておく。
消えた死体
謎の主軸は密室。真相は無理あるなぁ、と思いつつも突飛なものではなく理解可能納得可能。EQがそれが真相といえば真相だからそれでよし。メルカトルみたいなもの(順序逆だが)。切れ味鋭い推理という感じではないのは映画的な演出だからだろう。つまらなくはなかった。閉幕のニッキーとエラリーのやりとりが良い。
ペントハウスの謎
読みながらこの事件の謎ってなんだっけとか思いながら読んでいた。というのも容疑者全てに裏があって、それらを追っかけるエラリーが活動的で、ニッキーは秘書なのに秘書らしいことしないでなんか引っ掻き回しているだけでなんだかドタバタでいつのまにか大団円だったような感じだったんで。これも閉幕のニッキーとエラリーのやりとりが良い。これをお約束として形にしていこうというEQの意図が感じ取れるね。『事件簿2』もこんな感じなのだろうか。
ということで今はハヤカワ文庫の『大富豪殺人事件』を読んでいる。すなわち再度「ペントハウスの謎」を読む。訳者が異なるので差異はどのような形で現れるのかと思っているのだけど果たして。
で、参加はしてないけどはてな年間100冊読書クラブに参加したつもりで今年は100冊読破に挑戦してみる。 [1/100]
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内輪ごとが多すぎ

