東京創元社 (1994/04)
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ピーター卿の魅力満開!
読了。間違いなく初読。最近買ったので。
シリーズ第一作で不完全燃焼だったので、今作ではどうかな、と思っていたんだけど本格推理としてはこれまた不完全燃焼。もっと衝撃的な結末を期待していたので。「えー、そういうオチ?」と思ってしまいやした、正直なところ。
前作、今作という流れでがちがちの本格、初期 E.Q. ばりの目くるめく名推理とかを期待するのではなく、物語自体を楽しむ方がいい作家であり、シリーズなのかもしれない。実際ウィムジイ卿、バンター、パーカーのやりとりは愉快だし、登場人物たちの立ち振る舞いが喜劇的で面白い。古典に分類されるとは思うけど、本格推理というよりかはコージーミステリ的な捉え方の方が過剰な期待せずによさそうだ。謎の提示とそれを追いかける探偵役たちの動きは古典的なんだけどね。
設定が今日的でないのがいけないのか(実際1923年の設定だしね)、吸い取り紙のことがよく分からなかった。ヒントにはなっていたんだろうけど、当時の欧米圏の文化を知らないので。同時代であったのなら「なるほど!」と唸ったのかもしれない。
このシリーズは他に『毒を食らわば』『ナイン・テイラーズ』『忙しい蜜月旅行』既読のはずなんだけど、いずれも記憶がない。記憶喪失なってるんじゃないか、とか自身を疑ってみたくもなる。
そういえばハヤカワ文庫に新訳版で『忙しい蜜月旅行』出てたね。分厚かったので、最近のハヤカワ文庫のことだからページ当たりの行数少なめにして嵩増ししているのかと思ったけど18行入っていた。単純に分量多かったのね。翻訳の権利関係の問題だろうけど、シリーズ一冊だけハヤカワからしか出てないと落ち着かない。
それと「ドロシー・セイヤーズ」表記だったのでなんかイヤだった。自分が落ち着かないだけでなく、『雲なす証言』の解説にあったけど、
セイヤーズは、生涯、「ドロシー・L・セイヤーズ」と、必ず「L」を入れて署名し、他人が「ドロシー・セイヤーズ」と表記すると、不快な顔をしたという。パーシヴァル・リーの縁者であることを誇りに思っていたからである。
とあった。故人の意志を尊重してないのでけしからん! というよりは出版社の都合という感じがしないでもないですが。E.Q. にしても創元とハヤカワでは表記違うからね。そういうことなんだろう。
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難しいところを狙いすぎでは






