このミスで上位入っていたので「さすがに読まないといかんかなぁ」と思い寝付けぬ昨晩に一気読み。なんてこった。もっと早く読んでいれば。またもや問題作じゃないか。謎解き自体はまともな部類に入るけど。
何が問題って、物語に神様登場。探偵なんて目じゃない。全て知っているんだから推理とかいう以前の問題。通常探偵小説世界では探偵が謎解きを行い物語内で神的な地位を獲得するのだけど、この作品では神そのものが出てしまうので探偵なんて端役もいいところ。役目を剥奪されてしまっている。コード的には辻光一が探偵役なんだろうけど彼の活躍は大して見られず。真相は神様が芳雄に語っておしまい。正確には全てを語ったわけじゃないけど。
芳雄が聞いたのは連続猫殺しと英樹殺しの犯人。それ以外に残った謎に関しては天誅を実行するだけに留める。最終的な推理はワトスン役である芳雄が推理することになる。ここにも探偵の物語内での位置の剥奪が見られる。麻耶の別作品でもこの趣向は見られるんで「またか」となるかもしらんけどそれは目を瞑ろう。
探偵の物語内での位置がこの物語の眼目する部分ではあるけれど、それ以外にも特徴的なのは陰惨な物語自体。あの子があんななっちゃり、その子が意外な人物とどんなあんなだったりして「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」という割には子ども向けの内容ではない。装丁がかつての児童小説的なだけで読者の大半は大人だろうけどね。
と、「子ども向けじゃない」なんて書いたけど、子どもって邪気が薄い分残酷だからこれはこれでいいのかな、なんて思った。
[追記]
戦隊ものが出てきて少年達の人数と服の色があってたね。これにはなんか深い意味あるのかね。勘繰り過ぎかね。そういえばヒーローの失墜なんてのもあったな。
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