黒と茶の幻想 (下)
黒と茶の幻想 (下)
posted with amazlet on 07.07.25
恩田 陸
講談社 (2006/04/14)
売り上げランキング: 25376
おすすめ度の平均: 4.0

5 物語、小説の価値を味わえる文句なしの秀作
5 ジャンルのわけられない小説
3 森をさまよう

俺にしては早めに読了。難解な言葉とか事象もなかったので読み易かった。

ハイキングしながら昔のことを話したり思い出したりする小説、というだけなんだけど、こういうのもありかな、と。視点を与えられた者が自身になんらかの決着をつける。いいよな、決着つけられて。

視点を与える順序も考えられているなぁ、と感心した次第。しかし、最後の節子で世界ひっくり返すようなことを期待してたのだけど、それがなかったのが残念。

蒔生は自分に似ていると思うようなことが多かったけど、こんな面倒なやつやだよなぁ。

節子でしか感じなかったけど、連結という意味での「節」という名を与えたのは素晴らしいと思った。

ただ、タイトルの意味がわからない。考えないで読んでいたのだけど、結局なんだったろう。

[18/100]

Popularity: 94%

黒と茶の幻想 (上)
黒と茶の幻想 (上)
posted with amazlet on 07.07.19
恩田 陸
講談社 (2006/04/14)
売り上げランキング: 32298
おすすめ度の平均: 4.5

5 まさに恩田ワールド
4 言の葉
3 詩情豊かな、悲しきかな的娯楽小説

小さな謎をちょこちょこ安楽椅子探偵的に解いていきつつ話は進む。章毎に視点が変わりそれぞれの心の中がわかり面白いんだけど、上巻しかまだ読んでいないので二人だけ。下巻が気になるな。

章毎に主軸となる謎も出てくるのだけど、彰彦のはやるせない。利枝子のはなんだったのか忘れた。断続的に読んでいるからこういうことになるんだよな。

『麦』との関わりが気になったけど今のところ憂理だけかな。とはいえ、『麦』の内容を漠然としか覚えていないので、この憂理は『麦』のときの憂理と同じだかよくわからん。かといって引っ張り出すのも億劫なのでなんかの拍子にぱらぱら捲ってみようかと思う。

[17/100]

Popularity: 96%

ツール&ストール
ツール&ストール
posted with amazlet on 07.07.03
大倉 崇裕
双葉社 (2002/08)
売り上げランキング: 80221
おすすめ度の平均: 5.0

5 読み手の意表を突いたどんでん返しが見事でした
5 情けは人のためならず
5 癒し系。

アマゾンで見つからなかったので改題前の単行本貼り付け。ちなみにこのアフィリエイトやったところでちぃとも儲からない。どぎつくやらないとアフィリエイトはいかんね。PV 少ないってのが大きいのですが。

ほんで、中身の方は絶品の短編集。読んでいなかったのが悔やまれる。主人公はお人好しの白戸修。ただのお人好しじゃなくて正義というか強い意思を持ったお人好し。典型的な巻き込まれ型探偵なんだけど憎めないキャラとストーリーテリングがしっかりしているのが読ませる読ませる。五編収まっているんだけど、いずれも手を替え品を替え楽しませてくれる。「何が行われているのか?」ということがそれぞれの謎になっており、解決編というか解明シーンでなるほどと唸る。伏線もちりばめられているので丁寧だね。

殺人は起こらず、基本的に軽犯罪がメイン(銀行強盗除く)。文章も読みやすく、キャラも立っているので重厚作品は読みたくないけどなんか読みたいという時に向いているんじゃないだろうか。

「セイフティゾーン」の芹沢がカコイイ。

[16/100]

Popularity: 100%

絵の中の殺人
絵の中の殺人
posted with amazlet on 07.06.27
奥田 哲也
講談社 (1996/11)
売り上げランキング: 1156791

かなりの年数積読していた作品読了。

時期的には新本格第二期組だけど、新本格謳ってなかったような気がするんで、当時はスルーしていた。んで読み終わったわけだけど、これといったインパクトもなく淡々と進み、いつのまかに終わっていたような感じ。視点与えられた主人公の輝彦が探偵役だと思っていたけど結局引っ掻き回していただけのような感じで、元プロ野球選手という設定も余り生かされていなかったなぁ、と。難解な表現は使われていなかったので読みやすかった。

[15/100]

Popularity: 24%

ミッションスクール
ミッションスクール
posted with amazlet on 07.06.09
田中 哲弥
早川書房 (2006/05)
売り上げランキング: 176059
おすすめ度の平均: 4.5

4 そこはかとない80’sの香り
4 異才7年ぶりの新作
5 田中哲弥7年ぶりの新作:天才の帰還

水曜日くらいに読了。『やみなべの陰謀』から7年ぶりの新作だったけど1年くらい積読。おかげで小口が色あせていて若干切なかった。

どたばたとテンポのよいギャグの応酬で電車の中で読むのは危険。それと卑猥な単語も出てくるので近くの人に覗き込まれたら危険でもあった。電撃系では確かに合わないよなぁ、と思い拾ってくれた早川書房は偉い。

書き下ろしの「スクリーング・インフェンルノ」序盤の”話を聞いてくれない天丼”は秀逸。おいてけぼり感がたまらない。

[14/100]

Popularity: 52%

夢の木坂分岐点
夢の木坂分岐点
posted with amazlet on 07.05.23
筒井 康隆
新潮社 (1990/04)
売り上げランキング: 249577
おすすめ度の平均: 4.5

5 もう終わりか
5 書かれた時点での筒井文学の集大成
4 饒筆体

今月最初の読了。通勤先が変わると読めなくなるねぇ。いや、自社に戻っただけなんだけどね。

んで、本作品。もっと前から読むべきだったね。かなりの年数積読していたのが悔やまれる。

筒井作品は主にドタバタものの短編を中心に学生の頃に読んでいたけど卒業してから読んでいなかったので久々に触れた。読者としての自分は年を取ってしまい学生の頃のように楽しめるかと思ったけど、主役が会社員ということも手伝ったか楽しめた。章をまたぐと微妙に設定が変わっており「おや?」と思うも読み進めていくと納得。夢の世界ということだった。しかしこれがただの夢じゃなくて多層であり、設定も変化していき、夢の中で彼は夢だと自覚しており、彼のおかれている状況を分析しながら彷徨する。7章でこれでもかと夢の中を彷徨わせ、8章で心理劇を展開。心理劇がもっとも整然としており、犬の台詞はクサかったがぐっときた。「あぁ、いいなぁ」

とまれ、筒井作品でいきなりこれを読むと「はぁ? 意味分からんねぇよ」となること請け合いなので、何冊かは読んでおいた方がいいかもしれない。とはいえ『虚人たち』を読んでいなかったので、そちらを経由しておけばよかったな、と若干の後悔。

[13/100]

Popularity: 74%

予知夢
予知夢
posted with amazlet on 07.04.28
東野 圭吾
文藝春秋 (2003/08)
売り上げランキング: 14640
おすすめ度の平均: 4.0

4 「探偵ガリレオ」シリーズ第二弾
5 東野作品の真骨頂
4 超常現象に湯川が挑む推理小説

読了していたけど書いてなかった。

一作目よりは科学知識が不要な感じで、読みやすくはあったけど感心するような解決編というのは少なかったな。分からないながらも科学知識てんこもりの方がよかったね。

短いしページあたりの情報量(文字数)も少ないので短い時間で読めるのが利点。『容疑者X』はまだ文庫になってないのかな?

[12/100]

Popularity: 89%

毒を食らわば
毒を食らわば
posted with amazlet on 07.04.20
ドロシー・L. セイヤーズ Dorothy L. Sayers 浅羽 莢子
東京創元社 (1995/11)
売り上げランキング: 63598
おすすめ度の平均: 3.5

4 長い恋物語の始まり
2 STRONG POISON wasn’t quite powerful
4 ピーター卿 囚人に一目惚れ…?

久々読了セイヤーズ。今回はシリーズヒロインのハリエット・ヴェイン登場。しかしハリエットはそんなに魅力的に見えなかったなぁ。ピーター卿が夢中になるのが地の文とセリフに書かれいてもよくわからん。マージョリィ・フェルプスの方が魅力的に感じた。

今回はキャサリン・クリンプスン率いる猫舎の2名が大活躍。ピーター卿なんてろくに動いてないしね。ハリエットに面会していたくらいしか印象がない。さすがに解決編ではそれなりの出番を与えられてはいたが、今回の主役はクリンプスンとジョーン・マースチンだろう。

それにしてもその解決篇はありなんだろうか、と少々疑問符。非現実的という意味ではなくてフェアかどうかというベクトルにおいて。リアリティ云々をミステリではあまり求めないので、その物語世界の中で成立可能であればそれで問題はないと思うのだが、唐突感否めず。さほど注意払っていなかったから伏線に気づいていないだけかもしれんが。というのもクリンプスンとマースチンの冒険譚が面白かったからだ。事件の本筋への関心が薄まってしまったよ。

冒頭の裁判シーンでの裁判官の説明が冗長過ぎてだれていたら登場人物たちもそうだったので安心した。

[11/100]

Popularity: 58%

OZの迷宮 ケンタウロスの殺人
柄刀 一
光文社 (2003/06/20)
売り上げランキング: 436797
おすすめ度の平均: 3.0

3 カタストロフィの方向性

しまった。見逃していた傑作だった。何を書いてもネタ割れるのでネタバレで書こう。学生時代に出版されていたら卒論に取り上げていたな。各事件不可能興味満載で単純にパズル小説としても楽しめる。

ちなみにこの記事はずっと下書きのままで放置していた。

ということで以下ネタバレ

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Popularity: 62%

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