猫丸先輩の空論
猫丸先輩の空論
posted with amazlet on 05.12.30
倉知 淳
講談社 (2005/09/06)
おすすめ度の平均: 4

4 ハレの猫丸
4 ハレの猫丸
3 楽しい本だが、名手倉知淳にしては・・・・

おそらくこれが年内最後の読了作品。今年の新刊10冊読んだかどうだか分からないから困る。四六判を余り買わないので必然的に新書の新刊購入がメインとなるのだが、読みたいのは四六判の方が多いから更に困る。

これは短編集なんで各話について感想を述べていく。全体的に見れば日常の謎系統に含まれるのだろうけど、「その設定は日常と言えるのか?」と思えるので日常の謎というよりは殺人事件は起こらないけど不思議だったり変だったりするので、日常の謎とj一括りにするということはしたくない。書名に空論と付けている割には「おお、そうか」となるので空論というほど空ぶってはいない。全体的なやられた感は既存シリーズ作品の方が上な気もするけどそれは慣れてしまったからやもしれん。

それと各話のタイトルは既存作品のもじり。前作でもそんな感じだったんで、毎回これを考えるとなるとそれはそれで一苦労そうだなぁ。

水のそとの何か

なんか聞いたことあるようなタイトル。ということでググってみればシャーロット・マクラウドの『水のなかの何か』のようだ。読んだことない作家だったからわからん。

んで今回の謎は「なぜ毎朝ベランダにペットボトルが置かれるのか」。オチには物足りなかったけんども、美里さんには騙された。

とむらい自動車

元ネタはぱっと浮かばなかったけど東京創元社周辺で見覚えがあるということで調べてみれば大阪圭吉『とむらい機関車』。これも未読だ。買ってもいないけど。

謎は「なぜ続々とタクシーが同じ場所に呼ばれるのか」。「空論」だから許されるけど、実際にこのオチだったら難儀なことをするもんだ、と思った。

子ねこを救え!

元ネタさっぱりなのでググった。島田雅彦の『子供を救え!』らしい。最近島田雅彦から遠ざかっているからさっぱりだ。学生の頃しか読んでないしね。

今回は眼前に謎が提示されるわけではなく、「子ねこが虐待されているから救い出す」という話。先入観とか偏見は禁物ってな話でこれは頭働かせるわけでもなく展開が読めてしまったのでちょっとがっかり。メガネっこはいいですな。

な、なつのこ

この元ネタは有名どころなので一目瞭然。加納朋子『ななつのこ』。

謎は「なぜスイカが大量に割られたのか」なんだけど、謎を追っかけるというよりは会員たちのやりとりを楽しんでしまった。そのためオチがどうとかはさほど関係なし。最後のオチもお約束でこれはこれでよし。

魚か肉か食い物

これも元ネタはすぐに分かった。舞城王太郎『煙か土か食い物』。

謎は「なぜ大食漢の娘が敵前逃亡したか」。これはわからねーよ。そこまで注意深く読んでなかったということもあるけど。意外な真相ということで批判はしない。それに空論だし。

夜の猫丸

元ネタは北村薫『夜の蝉』R・D・ウィングフィールド 『夜のフロスト』で悩んだけど、前作のこともあるので『夜のフロスト』だろう。

書き下ろしでとってつけたやっつけ感が否めず。最後が気になりますが。八木沢も変な先輩持って大変だなぁ。

とまぁ、全体的に猫丸先輩大活躍で彼の言動追っかけるだけでも楽しいので、軽い読み物を読みたい人にはよいんじゃないでしょうか。読了後に欝になる人はあまりいないだろうので。明るい話見せ付けられると反動で欝になってしまう人とかは別ですが。

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猫丸先輩の空論
猫丸先輩の空論
posted with amazlet at 05.09.08
倉知 淳
講談社 (2005/09/06)
売り上げランキング: 1,025

『推測』から3年。世間では遅いかもしれないけど俺にとっては思ったより早くの短編集。日常の謎系列のミステリで、嫌いじゃないシリーズだけどちと大人しめの印象。日常の謎でにぎにぎしくやってもらっても困るのですがね。

ほんで今月の講談社ノベルスは森博詞のGシリーズ新刊やら、霧舎巧の久々学園シリーズ新刊やら、西尾維新のノベルスの癖に箱入り本やらなどで賑やかな状態でござんすが、90年代の殆どを新本格漬けで育った人間にとっては山口雅也の『奇偶』ノベルス落ちに興味津々。昨日行った書店で一冊だけ残ってたら欲しかったけど見送ることにいたしやした。山口雅也の講談社刊行物ってすぐに文庫に落ちるんだもの。

ということで久々の更新でした。今は鳥飼否宇の『昆虫探偵』をちんたら読んでおります。

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まほろ市の殺人 春―無節操な死人
倉知 淳
祥伝社 (2002/06)
売り上げランキング: 142,884
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おすすめ度の平均: 2

2 大学生たちの愉快な推理

まほろ市シリーズの「春」。春とは関係あったのかなぁ、と思ったけど一応はあったか。それが春に起こる現象でないとならないのは舞台設定だからだけど。解決編も探偵役が断りを入れたようにそれが真実かどうかはわからないけど、提示された情報からではその結論が至極もっともと言えるけど、起こりがたいという印象は拭えず。

読み始めた途端に「あ、読んだことある」と思ったけど結末覚えていなかったので短いこともあり読んだ。未読と思っていても既読というのが結構ありそうな気がしてきた。特に20世紀に出版されたもの。今世紀に入ってからは読書量激減したので既読は覚えていると思う。それでも内容覚えていなければ未読と変わらないんだけど。

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壷中の天国
壷中の天国
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倉知 淳
角川書店 (2003/05)
売り上げランキング: 167,835
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 4

3 平凡な日常が長すぎる
5 あまりに見事 一分の隙もなし

壺と言えばマの人ですが。

600ページ強で、昨今の文庫ですから値段高め。倉知氏の場合は寡作なので、一冊の値段高めにされてもまぁいいかな、とか思ったり。生活に関わるでしょうから。ということで寡作の人で手に入るものはなるべく新刊で買って貢献していたりします。

要らぬお世話ですね。

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過ぎ行く風はみどり色
過ぎ行く風はみどり色
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倉知 淳
東京創元社 (2003/07)
売り上げランキング: 81,331
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おすすめ度の平均: 4.67

4 読後感もいいですね♪
5 やっぱり猫丸先輩
5 猫丸先輩、長編デビュー

600 ページくらいあるとは、高い。

にしても倉知氏の作品買っても読まないな、なぜだろう。嫌いじゃないのに。

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幻獣遁走曲
幻獣遁走曲
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倉知 淳
東京創元社 (2004/04/09)
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おすすめ度の平均: 4.67

5 身近にいて欲しい先輩。
4 猫丸先輩、アルバイト先で大活躍の巻
5 猫丸先輩の奇妙な日々

300 ページ強で本隊 \640 とは高くなったもんだ。でも、学生時分ならまだしも今は値段気にしないで買ってしまいますね。これいつ買ったのかもあやふやですが。

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まほろ市の殺人 春―無節操な死人
倉知 淳
祥伝社 (2002/06)
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おすすめ度の平均: 2

2 大学生たちの愉快な推理

まほろ市シリーズでは結局麻耶氏の『闇雲A子』しか読んでいない。夏と冬に関しては買ってもいない。新刊では店頭になさそうだから古書店巡りか。買うなら。

タイトルから察するにミッシングリンクテーマなのかな、と思うもこの厚さでミッシングリンクも難しいだろうな、と思った。薄いんだから読めばいいんだけどね。

Popularity: 33%