十三角関係―山田風太郎傑作大全〈2〉
山田 風太郎
廣済堂出版 (1996/05)
売り上げランキング: 311,632
おすすめ度の平均: 5

5 忍法帖だけじゃなかった。

学生のときに買っていたけど今まで積読だった。さきほど読了。家で読書したの久々な。

1950年代が舞台。当然生まれてもいない。当時の世相、生活なんかも垣間見えて面白いね。古い作品読む際の楽しみの一つに生きていない時代のことが分かるということがあるので。

物語は遊郭の看板替わりの風車に縛り付けられた女将のバラバラ死体の謎を巡る話。探偵小説の小道具と展開を結構盛りだくさん投入。オーソドックスではあるけど過不足なくてよし。ちょいと解決篇が厳しいかなぁ、と思いつつも不可能ではないから目を瞑る。ストーリーテリングっぷりは山風なのでお手の物。読ませてくれる。娯楽小説は読みやすくないとねぇ。読みやすさというのは基準設けにくい私的なものだろうから読み手によって異なるだろうけど、俺は読みやすいと思った。

事件関係者それぞれが関連していて複雑な割にきっちりまとめてくる辺りが一興。名前を与えられて無駄な動きをした人間がいなかった、という感じ。タイトルからして13人絡んでいるだろうけど確認してない。訪問者7名、被害者1名はすぐに出てくるからあと5名。伴家族3名で残り2名。ん? 被害者夫と病院関係者とか入れると13名超えるな。13人誰だ? 誰かまとめているかもしれないから探してみよう。

「第六章 母よ不知火」の三樹の作品が挿入されているんだけど、これ単品で面白かった。美しい母を持った息子の倒錯した感情の吐露って感じで。嘘倶楽部も掘り下げて一編ものしてもらってもよかったなぁ。あるかもしれんけど。

はてな年間100冊参加しなくてよかった。この時期でまだ10冊だよ。

[10/100]

Popularity: 88%

QED ~ventus~ 熊野の残照
QED ~ventus~ 熊野の残照
posted with amazlet on 06.08.01
高田 崇史
講談社 (2005/08/05)
売り上げランキング: 6,789
おすすめ度の平均: 3

3 良くも悪くもQED。
1 歴史ミステリではありません。
2 名所旧跡案内。

久々読了。今回は徹頭徹尾崇のうんちくの塊で、断続的に読んでいたので忘れていること多かったね。一気に読むべき本だった。

熊野の三つの神社に関する話が主で熊野行きてぇ、とか思わせる語り口は流石。適当に暗記して歴史好きな女子と訪れて付け焼刃の知識でめろめろにできることもなきにしもあらず。崇並に詳しかったら引かれるだけだろうけど。日本の神話に出てくる神々の名前がこれでもかって出てくるので全く知らないと何がなんだか。このシリーズ読んでいるからまだしも初読でこの作品は厳しいので興味ある人はシリーズ順番に読んだ方が吉。

今回も現在の事件つき。なくてもいいんだけどなぁ、と思っているけどないならないで寂しいからあったほうがよい。今回は殺人事件ではなく、語り手の過去の話にまつわるもの。熊野でなくてもいいじゃね? なラストだったけどなくてもいいならありでもよいということでもあるので熊野でもよろしかろう。

しかし、神社に無駄に詳しくなってしまうね。参道がうねっているようなところは怨霊祀っている可能性が高く、注連縄は境界線の意味とか。詳しくなるって割にはすぐに出てこないから困るが。

スレ見てたら奈々と崇の恋路が気になる人多いみたいだけど俺は興味ないなぁ。崇が薀蓄語ってくれればそれでいい。次は『神器封殺』で漸く追いつくけどなにやら新刊がそろそろなんて話も。追いつかないねぇ。

[9/100]

Popularity: 57%

QED 鬼の城伝説
QED 鬼の城伝説
posted with amazlet on 06.06.24
高田 崇史
講談社 (2005/01/14)
売り上げランキング: 66,134
おすすめ度の平均: 4.14

4 桃太郎伝説の真相
4 思いかけずのめり込みました。
3 二人の恋愛成就なるか?

今月3冊目の読了。ここ数年ろくに読んでいないので多い月となっている。しかし年間100冊は無理なペースだ。

今回は俺の好きな鬼のお話。岡山が舞台で鬼といえば桃太郎伝説。ということで事件そっちのけで崇のうんちく楽しもうと思っていたけど後半にならないと登場せず。しかも登場した途端に薀蓄垂れながら探偵仕事。前半のうんちくは地元娘2名と沙織が担当。それなりに楽しめたが崇の薀蓄でないと唸れない。

鬼と朝廷の話は興味深いねぇ。参考文献にも目を通してみたいところだが、片付けないといかん本が多いので無理だろう。

続いて『熊野の残照』に取り掛かる予定。その次に『神器封殺』読んで追いつく格好。追いついたら松浦純菜シリーズでも始めようか。

[8/100]

Popularity: 54%

QED  ~ventus~  鎌倉の闇
QED ~ventus~ 鎌倉の闇
posted with amazlet on 06.06.08
高田 崇史
講談社 (2004/08/06)
売り上げランキング: 38,124
おすすめ度の平均: 3.17

2 面白かったけれど
3 ‘05大河ドラマの前に
4 目から鱗が落ちた鎌倉散策歴史ミステリー

短いので珍しく連続で読み終わったような希ガス。往年だったら一日で読み終わる分量だが、通勤時間しか読んでないからこんなもんだろう。

今回はタイトル通り鎌倉のお話。鎌倉だから鎌倉時代が話題の中心。鎌倉とはどんなところだったか、みたいなことがいろいろ書かれていて知ったかぶれること請け合い。

事件も起こるのだけど、今回もこれがノイズ。なくてもよかっただろうけどそうなると崇が薀蓄垂れ幕っておしまいになるので出版的によろしくないのだろう。事件の真相の構図が関連していなくもないのだけどおまけ感覚は拭えず。元よりおまけ感覚なので自分は憤慨するわけもないのだけど、人によって反応違うだろうねぇ。

神社仏閣の話は楽しいね。何回か行ってるけど鎌倉行きたくなったよ。女子と行きてぇ。嫁候補みたいな。相手いないが。

[7/100]

Popularity: 46%

QED 龍馬暗殺
QED 龍馬暗殺
posted with amazlet on 06.06.02
高田 崇史
講談社 (2004/01)
売り上げランキング: 110,468
おすすめ度の平均: 4

4 食わず嫌い解消
4 次の謎は・・・
4 怪しい推理に酔ってみませんか。

久々読了。月1ペースだな。100冊は無理だ。学生の頃はできたのになぁ。

んで、これまた久々 QED シリーズを読了。今回は龍馬を殺したのは誰かということを中心に幕末の薀蓄盛り沢山。へぇほほー、とか思っても元より幕末に関する知識なくてあまり楽しめず。幕末に関心がないということも大きい。鬼がどーたらとかのほうが楽しめたりする。現在に近いよりは遠い方が楽しめるということか。

んで、現在時間軸ではクローズドサークルで殺人事件。いつもそれほど密接に関わってはいないのだけど、今回も龍馬暗殺との関連が希薄な感じがした。乖離具合ではこれまでの中では上の方なんじゃないかとかとも思ったり。魅力的な謎ならいいんだけど、登場人物多くて誰が誰だか分からんうちに死んでいくから何がなんだか分からず。これは俺がしっかりきちんと読んでおらんということでもあるんだろうけどシリーズキャラクタと美鳥くらいしか記憶していなかったら困ったもの。

現在の事件と龍馬暗殺との関わりといえば最後の方で出てきたほげほげ程度で、しかもそれは作者が提示したオリジナルのほげほげだろうから何とも釈然とせず。事件の犯人分かっても「ふーん」で終わってしまい肝心の龍馬暗殺の方も大した衝撃もなく終わってしまった感じ。

まぁ、このシリーズは個人的には薀蓄部分を楽しみにしているだけなので事件の方はどうでもよかったりする。もうちょいキャラクタに魅力があればなぁ。千波君シリーズの方はキャラ立ってて面白いのに残念なところだ。

[6/100]

Popularity: 48%

ベローナ・クラブの不愉快な事件
ドロシー・L. セイヤーズ Dorothy L. Sayers 浅羽 莢子
東京創元社 (1995/05)
売り上げランキング: 103,789
おすすめ度の平均: 4

4 過渡期の一作かな

これは比較的早めに読み終わり。俺にしては早いというだけで1週間はかかってますが。

遺産の関係でどちらの人物が先に死亡したかを確定させるという調査に乗り出すピーター卿、というのが序盤の話で話が進むにつれてその謎が変わっていく。前作『不自然な死』で謎を一本に絞っていたので同じ趣向というわけにはいかなかったのだろう、とか余計なことを考えたり。

『不自然な死』と死者の状況が似ているので(事件性を見出すのが困難)、題材が似ていなくも無いが料理の仕方が異なるので最終的には異なる結末。前作で女性陣が延々と語るような内容もないので読みやすかった。

[5/100]

Popularity: 43%

不自然な死
不自然な死
posted with amazlet on 06.03.18
ドロシー・L. セイヤーズ Dorothy L. Sayers 浅羽 莢子
東京創元社 (1994/11)
売り上げランキング: 103,790
おすすめ度の平均: 5

5 A Page Turner!

一昨日読み終えたのだけど書き忘れ。残り40ページというところまで1月末までには読んでいたのだけど、残りを読み始めたのが一昨昨日。話の大筋は覚えていたのだけど、細かいところまでは覚えておらず。途中、感想に書こうかな、と思っていたところもあったのだけど場面を思い出すことできず。

物語の中心はタイトル通り不自然な死。殺人の痕跡が残っていないのだけど、殺人事件なんじゃねーの? という疑問を持つところから話は始まる。痕跡を残さない即ち露見しない発覚しないということで埋もれた殺人事件となる。そもそも発覚していないのだから事件でもないのですが。おろかな犯人、ミステリに描かれるような犯人は事件が発覚してしまう。物語の都合上そうなるのは仕方ないのだけど、現実世界に目を転じてみれば事件として扱われなければなかったことになってしまう。所謂完全犯罪。『不自然な死』はそんな埋もれた事件にまつわる話で、種明かししてみれば今となっては「ああ、それか」となってしまうところなのだけど、発表から70年も経っていればさもありなん。同時代に読んでいれば衝撃の作品であったろう。自分はその点に気がついておらず、「おお、なるほど」とか思ってしまったのだけどね。結構ミステリ読んでいるはずだけど推理とかしないで読む質なのでいつ何を読んでも結構新鮮だったりする。ありがたいんだかありがたくないんだか。

登場人物に女性が多く登場することもあり、話は女性中心に進んでいく。端緒となった男性も後半ろくに登場しないでフェードアウトという感じだったしね。シリーズキャラクタ以外は女性中心の物語。いつの時代も女性同士のつながりって怖いもんだねぇ、とか思ったり思わなかったり。国が違ってもね。と書くと怒られそうだけど書いてしまったのでこのままにしておく。

事件自体への関心より、物語の組み立て方、進行具合のほうへ関心があった作品でしたよっと。

[4/100]

Popularity: 45%

報告力の鍛え方
報告力の鍛え方
posted with amazlet on 06.02.19
山口 真一
あさ出版 (2005/09/21)
おすすめ度の平均: 4

4 報告できない人

上司に読めと言われたので読んだ一冊。

報告できる部下はいい部下というのは分かるのだけど、最低限の報告できていればいいじゃないというのが自分のスタンス。というのも、昇進したい目にかけてもらいたい、という意識が低いので仕事に命捧げます的な思考のもとでないとこの手の本には感銘を受けない。いや、大事なのは分かるんだけどどうにも他人事。

自分が上司だったら報告ないと困るというのも分かる。何やってるんだかわからないからね。でもまぁ、自分が上司になるなんてこたぁ可能性として低いしなったらなったで報告しっかり頼むよの一言で済ませてしまうだろう。

仕事バリバリやって評価されたい! 部下が何やってるのかわからない! という方々にはいい本かもしれない。

[3/100]

Popularity: 39%

大富豪殺人事件
大富豪殺人事件
posted with amazlet on 06.01.13
エラリイ・クイーン 矢野 浩三郎
早川書房 (1979/09)
売り上げランキング: 277,570

一昨日には読了。2編入っていて「ペントハウスの謎」は先日読んだ『エラリー・クイーンの事件簿1』に収まっていたので若干斜め読み。人物表記の仕方が若干異なる程度で話自体に差はなし。そりゃそうか。二度目なので伏線を拾いながら読んだ。犯人特定の個所があっさり過ぎるのは話が生まれた経緯的に仕方ないのかねぇ。

「大富豪殺人事件」。大富豪が死亡。容疑者はいずれも怪しい。犯人特定のきっかけの小道具は「おぉ」と思うも解決編部分があっさり。もうちょいページを割いてほしかった。これまたニッキーとエラリイの掛け合いが楽しい作品。

[2/100]

Popularity: 47%

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