東京創元社 (2000/05)
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ハイレベルな「不可能犯罪」
不可能犯罪の専門家、サム・ホーソーン
まとめて読むとまた違った魅力
先週読了。いずれのお話も粒ぞろいでなかなかに楽しめたのだけど、特別付録の「長い墜落」は余計。作風が異なるので続けて読むと脱力。
とまれ、各話感想などをば。ネタばれなしで。
有蓋橋の謎
足跡消失もの。伏線きっちりでよくまとまっているけど、もうちょい意外な真相かと思った。あそこらへんが怪しいな、程度しか読みながら考えなかったけどね。もともと推理しながら読むわけではないので読書中はなんとなく意識しているレベル。
水車小屋の謎
こちらも伏線きっちりで、解決編には納得。序盤のアレはそこで繋がるのねぇ、と感心。短いながらもいろいろ盛りこまれておりこれはすごい。
ロブスター小屋の謎
前編通じてなんだけど、禁酒法施行されておったアメリカが舞台なんだけど、結構普通にノースモントの連中は酒を飲んでいる。警官も目をつむったりしていてちょっと意外。んで、本編は密室もの。読み飛ばしたところにヒントがあったのでやられた。
呪われた野外音楽堂の謎
犯人消失もの。伏線部分が分かってしまったんで解決編は物足りなかった。
乗務員車の謎
いまだに乗務員車ってーのがよくわからん。調べれば済むことなので後で済ますとして、本編も密室もので、プラスアルファとしてダイイイング・メッセージがつく。ダイイング・メッセージはちと厳しいかな、と。向こうの人なら自然なのかな。
赤い校舎の謎
紙幅の関係で仕方のないことなのかもしれないけど、ネタが分かり易かったなぁ、と。
そびえ立つ尖塔の謎
これはちと無理があるなぁ、と。ジプシーに対する町の人たちの反応が生々しいと思った。
十六号独房の謎
独房内が脳に再現できなかったのでいまいち飲み込めず。
古い田舎宿の謎
個人的にこの本のなかで一番評価が低い。無理矢理不可能状況にしたような感じ。サム先生どうしちゃったの? という感じ。
投票ブースの謎
謎の割に解決編にがっかり。消えた凶器のありかにはなるほどと思ったけどね。
農産物祭の謎
タイムカプセルの形状がイメージできず。事件よりもサム先生のガート・フライアーに対する描写のほうが気になった。こいつはモテないな、と。
古い樫の木の謎
空中での絞殺という結構な謎。とあるアイテムの登場で、「ああ、アレだろうな」と思ったらやっぱりアレ。知っている人にはネタの一部はすぐ分かってしまうんだけど、仕方ないよね。読書傾向は人それぞれだし。読む順番は作者の知るところではないので。
ということで12話感想終わり。総じて楽しめた。それぞれ30ページくらいで短いんだけどノースモントの住民たちがそれぞれ印象に残る人たちで愛着が湧く。ミステリとして楽しむだけでなく、過去のアメリカの田舎町の描写を楽しむという読み方もあり。
[5/100]
Popularity: 30%



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